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ビジネスパーソンが知っておくべき「情報I」が1冊でわかる本を読みました

ビジネスパーソンが知っておくべき「情報I」が1冊でわかる本を読みました

 2026.02.02 01:16

ビジネスパーソンが知っておくべき 「情報I」が1冊でわかる本 - JMAM 日本能率協会マネジメントセンター 「人・組織・経営の変化」を支援するJMAMの書籍

2025年2月の本ですね。徳島県立図書館で借りてきました。

情報Iに関しては、「プログラミング」の文脈もあるらしく、プログラミング教室によっては取り扱っているところもあるようですが、特定のプログラミング言語は利用せず DNCL という日本語でプログラミングを記述する擬似言語(つまり実際には動作しない)ものを使っているとのことで、「受験用」というイメージで個人的にはあまり興味がありませんでした。

R4_共通テスト手順記述標準言語(DNCL)の説明 | 独立行政法人大学入試センター

章ごとの感想

この本は情報Iの扱う領域に合わせて4章で構成されています。

1章: 情報社会

まず、情報の歴史から、情報モラル、そして著作権や個人情報の扱い、さらには情報セキュリティに関する記述が並びます。一つ一つは代表的な用語を確認しつつのさらっとした内容ですが、この章は現代の情報社会で生活する上での「身につけておくべき素養」だなと感じます。

私は個人情報保護士の資格を業務で取得したことがあるのですが、情報の扱い方や守り方は個人・会社に関わらず身につけておくと役に立つなと感じます。

この章は情報Iを選択しない学生にも学んで欲しい内容だと思います。

2章: 情報デザイン

この章は1章に比べるとやや専門的です。

情報デザイン(情報をグラフや画面としてどのように見せるか)やユニバーサルデザイン(誰でもアクセスしやすい)の話しは、今では営業や事務であっても「どのようにビジュアルも入れて説明するか?」は仕事では欠かせないことなので、学んでおくと役に立ちそうです。

次に「デジタル化」の話しに入っていくのですが、どのように「文字」「音」「画像」「動画」をデジタルに変換していくかという情報工学の初歩のような内容が出てきます。

現代は、そういう仕事をしていなくても「メガバイト、ギガバイト(情報の単位)」「MP3、MP4(音楽や動画の保存形式)」「ピクセル、解像度(画像や動画の品質)」など知らず知らずに関連する用語を使っています。
それらのことを学ぶのは、驚きや納得もあると思いますし、触れておくといいのではないかと感じます。

この章も情報Iを選択しない学生にも学んで欲しいですね。

3章: コンピュータとプログラミング

この章はさらに情報工学の導入の内容になってきます。

まず、CPU やメモリといったパソコンを持っている人ならなんとなく聞いたことがある内容からキャッシュやレジスタと、パソコンの演算装置の内部の話しになってきます。正直、こうなると興味無い人はスリープしてしまいそう。授業ではどの程度深いところまでやるんでしょうね?

さらに、プログラミングとアルゴリズムの話しになってきます。授業でどれぐらいやるか分かりませんが、内容としては私の時代の大学の情報工学の前期で演習するような内容です。

プログラミングの基本的な部分はいいですが、アルゴリズムに関しては実行できない疑似言語では理解しにくいのではないかと思います。授業ではなんらかプログラミング言語を使うんでしょうか。

この章はプログラミングに興味がある学生には「ようやく来た」という内容になりそうですね。

4章: 情報通信ネットワークとデータの活用

この章は情報通信の初歩的な内容ではありますが、意外と Web 開発の仕事をしていてもこの辺を知らないでやっている人もいるので、これを高校で教えるのはすごく面白いですね。

序盤は「インターネットとは何か」に答えるような内容で、LAN/WAN から始まり、インターネットで使われるプロトコル(HTTP など通信するための約束のようなものです)の説明、一度は聞いたことのある「ドメイン」「ルーター」、今や家庭にもだいたいある「無線LAN、Wi-Fi」など、興味がある人にはいろいろと知っている知識が繋がって面白いと思います。

そこから「クラウド」(これもなんとなく聞いたことあるかもしれません)に関してや、使う人は減っていると思いますが「メールの仕組み」、そこから通信の「暗号化」に流れていきます。
「暗号化」に関しては、LINE や Zoom でもその問題や対策の歴史があるので案外身近なものです。

最後にデータベースやキュー・キャッシュの話が入りますが、ここはおそらく授業でも概念的な部分に留めるのではないかなぁという気がします。これだけで大学の授業になりそうなので。

読んでみての感想

序文にあるのですが、情報Iを学ぶ意義は以下のようなもののようです。

・社会での応用と将来の展望

・デジタルシティズンシップの育成

・情報社会を生き抜くための本質

・学び続ける文化の推進

これは非常に良いなと思います。言い換えれば

  • わかりやすく就職後にも役立つ内容が含まれており

  • 今後の情報社会でのある種のモラルやマナー、気をつけるべきことを身に着け

  • 情報をどのように扱うことで詐欺や誤情報に惑わされずうまく活用できるようにし

  • 情報技術という「一度学んで終わりでは無い」というものをきっかけに他の学びにも活かしていく

特に最後の「学び続ける」というのは、ビジネスパーソンのみならず実践し続けられると良いと感じます。

情報Iはどうやって学ぶのがいいのだろうか?

もちろんこの書籍は学生が「受験で使う科目」として説明していないため、私には情報Iが受験や高校の授業科目としてどのようなボリューム・難易度なのかは分かりません。

ただ、専門的な内容が入るとしても、アルゴリズムの部分以外は「覚える」科目であると考えると、物理を除く理科・社会系の科目に近いのかなと思います。

そう考えると、プログラミング教室で学ぶというよりは、問題数や資料を多く集められる既存の塾の方が、これらを効率よく学ぶにはいいのではないかと思います。

一方で、受験のためだけでなく、役立つ知識として楽しく学んで欲しいなという気持ちもあるので、情報Iの内容も暗記ではなく、うまくプログラミングカリキュラムに組み込むような教室が出てくると面白いなと思います。

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